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もしもう少し年齢を重ね、相方となるバイクへの欲求が"冒険"とか"チャレンジ"から"ゆとり"とか"余裕"方向へシフトしてくるような日が来たときには、こんなのがベストなのかもな、と思った。
BMW Motorrad 「R1200R」だ。

そのシブい外観...ともすればちょっと立ち姿に一抹のヴェテラン感すら漂う風貌がコンサバティブな雰囲気を立ち上らせるコチラ、ナカミも相当にしっとり&ドッシリしている。とても乗りやすく取り回し性にも優れていて、きっと初心者やリターンライダーにも自信を持ってオススメできる、基礎体力の高いバイクではあるだろう。

だからこそ、私事ですがまだ30代の今、個人的にはもう少しチャレンジ感のあるバイクを求めてしまうっていう...なんとも贅沢なハナシでほんとすみません。
裏を返せばそれくらいに落ち着いて乗りこなせるってこと。これってとてもスゴいことだとおもう。


「BMWのバイクにあんまり詳しくないなら、とりあえずコレに乗っといた方がいいよ!このR1200Rはザ・BMWバイクの基本!っていうモデルだから」当オートブログ日本版執筆陣でもいらっしゃる2輪のプロ、サトウマキさんにアドバイスを頂戴して「じゃあ乗ってきます!」なんて意気込んだはいいけれど、最初はやや気持ちが怯まないわけでもなかった。

だって1200ccである。今やコンパクトカーに搭載されているエンジンでもこれを下回る排気量のものが存在するっていうのに、しつこいようだがタイヤ2つに1200cc。しかも伝統のボクサーエンジンで、なんだか視覚的にもんのすんごい威圧感ではないですか。しかし、少ないながらも過去の経験から、BMW Motorradは足さえ着けば抜群の安定を誇るというのを知っている。

というわけで思い切ってエイヤと跨がってみれば、身長162cmの私でさえも両つま先がしっかりと接地したではないか!これならコワくない! BMWのバイクはガタイのデカい欧州人スタンダードで作られているため、女性ライダーや小柄な男性ライダーにとって足つきに不安のあるサイズ感のものも少なくない。だけど、これなら全然問題ありませんぜ。


ワッシと跨がって、シートの上でモゾモゾと身体を振ってみても(立ちゴケしかけたときに自力で車体を支えられるかを試すために、必ず行なうマイ儀式)、ボクサーエンジンが重量を引き下げているために、無駄にグラグラしないのも頼もしい。跨がった感じ、タンクのワイドさ、それよりもさらにボクサーエンジンの横広さが視覚的な威圧感を与えるが、だからこそ安定感はピカイチだった。
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【試乗記】初心者やリターンライダーにも自信を持ってオススメ「BMW Motorrad R1200R」:今井優杏 originally appeared on Autoblog Japan on Thu, 09 Jun 2016 04:00:00 EST. Please see our terms for use of feeds.
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